Webデザイナーはこれからも新規雇用が見込まれる職種のひとつです。グラフィックデザインとテクノロジーが好きな人なら、特定の学位を取得することなくWebデザイナーになることが可能です。
プロの必要条件なのはセンスやスキルであり、成功するにはそれを証明することです。日本のIT業界においてそれは学位記ではなく職歴です。IT企業に一定期間、Webデザイナーとして勤務した実績が重要なのです。そして経験したプロジェクトの内容はそこで得た学びについて自分の言葉で話せることを重視されます。ですから短大や専門学校、大学で全く関係のないことを学び、それからウェブサイトを制作する人もいます。
そこでまず学ぶべきはHTMLとCSSです。HTMLはマークアップ言語と呼ばれており、載せたい内容を所在地をはっきりさせることができます。一方CSSはデザインに関する言語です。この2つについて詳しくなっていないと、設計することができませんし話に加わることも難しいです。どちらも自然言語と同じように、人から人へ伝わるように設計されています。そこには標準化が伴うため、古くなった技術が捨てられ新しい技術が採用されます。その最新再生のプロセスにもついていくことで、ウェブサイトで実現可能な内容を把握できるようになります。
この内容を教えている学校は大学の工学部や理工学部、コンピュータ関係の専門学校です。そこを卒業したという証明書として学位が役に立つでしょう。ちなみにHTMLやCSSの授業がある学科は情報などのキーワードが入っていることが多いです。この学士号としては工学士や理工学士となります。専門学校や短大の学位は、欧米ではアソシエイトディグリーと呼ばれ、準学士号として扱われます。日本の学校のシステムにおいては準学士号は学士号よりレベルが低いものとして扱われます。修士号を取得を目指す修士課程に進むことができません。
しかしITの現場においてアソシエイトディグリーだからといって、レベルが低い教育を受けた人とはみなされません。ウェブデザインに特化した教育を集中的に受けた人とみなされるので、実務能力を期待されます。
修士号はその学問領域でより深い見地を獲得した人に付与されます。研究の経験もあるため、新しい試みにチャレンジする能力が見られる傾向があります。ただデザインをするだけでなく、デザインに関する研究をしている組織や人から評価されたいのであれば取得するのもいいでしょう。